プラチナの価値

プラチナの価値

もともとは原子番号[78]・元素記号[Pt]の貴金属元素を表す「白金」の事を指す「プラチナ」は、『レアメタル』の1つに挙げられる、高価で希少な貴金属です。

プラチナは埋蔵量が少ないため年間供給量も少なく、同じように貴金属として人気のある金と比べても約1/20ほどの量しか採取できません。

そのため、世界の共通通貨とも呼ばれる金と比べても希少価値の高い金属といわれているのです。

また、プラチナ原鉱石1トンから約3g（指輪1つ分ほど）しか採取できない事もその希少価値を高めている一因と言えるでしょう。

プラチナの価値と用途

プラチナの価値を測る基準の1つに、『純度の高さ』があげられます。プラチナで作るジュエリーは、一般的に最低のランクでも純度85%以上です。

一方、純金で作るジュエリーの一つ、「K18ゴールド」の平均純度は75％ですから、プラチナジュエリーの純度の高さを知ることができます。

プラチナの輝きは歳月を隔てても変わることなく、また、純度が高いためにアレルギー反応が起きにくい事でも知られており、ダイヤ指輪の台座として多く利用されています。

このようにプラチナの主な用途はジュエリーだと考えられがちですが、実はプラチナの約62％は工業用として利用されています。

そのためプラチナの価格は工業、特に自動車業界などの業績・景気に左右される事が多く、好況で自動車生産台数が多くなるとプラチナの価格は急激に上がる傾向があります。

全体に対して工業用の需要が高いという点が、プラチナと金との特徴的な違いと言えるでしょう。

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