プラチナ積立において投資対象となる「プラチナ(白金)」とは、どのような金属なのでしょうか。まずはプラチナの歴史と用途を紹介します。
プラチナの歴史は長く、その誕生は何と約20億年前と言われ、「巨大な隕石が地球に衝突して地殻を破り、プラチナを含む溶岩層が形成されて地表に現れた」という説が有力のようです。
紀元前1200年代の古代エジプトでは既にプラチナが装飾品として使われており、パリのルーヴル美術館では最古のプラチナ製品といわれる「テーベの小箱」が展示されています。
17~18世紀になると、ヨーロッパでは錬金術が発達。鉛にプラチナを混ぜると金のように見えることから、錬金術師たちは挙ってプラチナを宝飾品に利用、その需要は一気に高まりました。
現在のように、プラチナそのものが高級金属として扱われるようになったのは1780年代からで、フランス王のルイ16世やスペイン王カルロス3世は「王にのみふさわしい貴金属である」と、大絶賛。日本でも明治時代にプラチナの宝飾品が作られ始めました。
19世紀に入ると、英国の化学者がプラチナの精錬・加工技術を開発し、プラチナの産業界への活用度を高めました。
1819年のロシアのウラル地方でのプラチナ鉱山発見、1924年の南アフリカ・ヨハネスブルグ近くでのプラチナ鉱床発見により、近代プラチナ産業は大きな発展を遂げる事になりました。
そして、現在でもプラチナ供給量の90%以上を南アフリカとロシアの2国で占めています。
工業用品としてのプラチナは、自動車の排気ガスを抑える浄化触媒や、化学・電化製品・医療・バイオなど非常に幅広い分野で利用されています。
また、無公害燃料電池など環境問題を支える最先端の技術に欠かせない素材であり、まさに「21 世紀の資源」として注目を集めています。
20億年前に誕生したプラチナは、今後もさらにその価値を高めていくと言われているのです。
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