工業用・装飾用としての需要

工業用・装飾用としての需要

工業用としてのプラチナ

先ほど紹介したように、プラチナの主な用途は「工業用品」です。

プラチナは化学的に極めて安定しているため酸化しにくく、融点が1,769℃と極めて高いという性質を持っています。

それらの性質から、自動車の排気ガス用浄化触媒を始めとして、自動車の点火プラグや排気センサーといった、自動車業界での利用が最も多いという特徴があります。

低アレルギー性という性質を生かして医療分野でも活用され、数万人以上が利用しているペースメーカーにもプラチナが利用されています。

その他にも燃料電池の電極、携帯電話やハードディスクなどにも使われており、科学・コンピュータ・医療・バイオ分野など、プラチナの活躍分野は多岐にわたっているのです。

装飾品としてのプラチナ

日本国内では、プラチナの3分の1程度が装飾品として加工・利用されています。

実は、宝飾品として利用されるプラチナのほとんどは日本と韓国で消費されており、「世界中で日本人ほどプラチナが好きな民族はいない」とまで言われているそうです。

以前はプラチナはあまり宝飾品として利用されていませんでしたが、昭和34年の美智子皇后ご成婚時に「プラチナとダイヤのティアラ」をお付けになっていたことでブームとなり、一般的になったと言われています。

現在ではマリッジリングやブライダルジュエリーには必ずといっていいほどプラチナが使われています。

マリッジリングは一生に一度、二人で交わす記念の品。また、永遠性を持つプラチナは、毎日つけるリングとして日本人に根強い支持を得ているのです。

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