プラチナの産出国

プラチナの産出国は非常に偏っており、南アフリカ共和国とロシアの2カ国で産出量の実に約90%を占めています。

数年前のデータになりますが、2004年でのプラチナ産出の割合は以下のようになっています。

プラチナの産出国■プラチナ産出の割合

南アフリカ:160,013kg (74.8%)
ロシア:36,000kg (16.8%)
カナダ:7,000kg (3.3%)
ジンバブエ:4,438kg (2.1%)
アメリカ合衆国:4,040kg (1.9%)
コロンビア:1,400kg (0.7%)
(出典:アメリカ合衆国内務省「ミネラル・イヤーブック2004」)


南アフリカ共和国の産出量が圧倒的に多く、隣国のジンバブエを合わせると、世界全体のプラチナ産出量の75%以上がこの地方で産出されているのです。

日本国内にもわずかにプラチナが埋蔵している事が確認されていますが、純度の高いプラチナが発掘される事はほとんどないため、産業としては成り立っていません。

日本国内で消費されるプラチナの約80%は南アフリカ、約4%はロシアからの輸入に頼っており、この2国の経済・社会情勢が変動した場合には、大きな価格変動が発生する事が予想されています。

南アフリカ

南アフリカは1925年にトランス・バール地方で巨大なプラチナ鉱脈が発見されて以来、世界一のプラチナ産出国となりました。

2010年のサッカーワールドカップ開催に向けて鉄道・道路建設が行われている影響で労働者が奪われ、プラチナ発掘作業は人手不足になっているようです。

さらに資源価格の高騰や賃金の上昇によるコスト増大が問題になっており、今後も今まで同様にプラチナの供給が行われるか疑わしいという見方もあります。

ロシア

ロシアは1920年代までに大量の発掘を行ったため、現在は埋蔵量が少なくなってきているといわれています。

さらに98年の金融危機の際はプラチナの輸出がストップしてしまったりと、南アフリカに比べて供給が不安定にあります。


南アフリカ・ロシアからの供給量が減ると価格が上昇しますので、これら2ヶ国の情勢が変化してプラチナの輸出が止まってしまった場合には相当な値上がりが予想されます。

楽天証券の純金・プラチナ積立プラチナ積立 人気No.1!
楽天証券のプラチナ積立

楽天証券は口座開設費用や年会費が不要で、プラチナ積立と同一の口座で純金・銀の積み立ても可能!
これからプラチナ積立を始めるなら、楽天証券がおすすめです!

Copyright © Since 2006  プラチナ積立入門  All Rights Reserved.
掲載記事、写真、イラストなど、全てのコンテンツの無断複写、転載、公衆送信などを禁じます。